ここではゲームの運営に携わっているパペットガーディアン、マジカロス、
魔法学校アヴァロンの運営会社である「アーティファクト株式会社」の運営方針や
アップデート内容について、ユーザーがより快適にゲームプレイできる環境を
安定的に維持できるよう独自に評価し、必要な議論を提起・発信するページです。
なので、一概に批判だけをするものではなく、必要な対策案なども随時、
運営側へ情報提供をしています。
※飽くまでも個人的な見解、思案であり、運営介入を目的としません。

【シーズン1終盤の課金向け実装と新作ゲーム登場の闇】 

<総合評価点>
βテストも終わり、ゲーム開発がいよいよ本格的に始動し始めた
パペットガーディアンです。
新たな武器や装備品、新機能などが鋭意実装され、ゲームも追加・共有されて
今後はコールドブレス社の指揮の下、ますます開発・運営が加速するでしょう。
現在、開発中であるオーシャンブックも最終的には共有し、ユーザー交流の幅も
一気に開拓できるものとして注目されています。

<主な問題点・争点>
●1回の開錠10Gの宝箱を実装(後にも実装過多の問題あり)
●課金ありきのゲーム環境で初心者・中級者が馴染めない。
●マジカロスのリリースによっておごりが絶滅し、交流希薄が急加速
●マジカロスの従者が初期装備で身につけている高価アイテム流通で相場崩壊へ
●シーズン2でクエスト方式を採用し、PT人数に制限を設けた事による身内PT縛り


最初のテーマは“課金時代への突入”です。

課金することは運営側にとってはメリットであり、今後のゲーム開発や運営にとっても
必要不可欠なものです。しかしながら、パペットガーディアン(以下パペガ)は元々、
シーズン1(以下S1)ユーザーの大半が無課金ゲームプレイヤーで成り立っており、
それは単に課金をしないユーザーだけを指すものではなく、
ゲーム上のアイテム売買において課金をしなくても十分な金貨を得る事が出来た
良いゲーム環境に由来しています。

問題点となるのは、それが今のシーズン2(以下S2)において、ほとんど成り立たなく
なってしまったという事です。

まず、順を追って流れを説明したいと思います。

【宝箱の初実装】
一番最初に運営の課金方針が露骨に出始めたのは、S1の終盤に実装した
“宝箱”の実装が発端です。
当時のゲーム環境、アイテム相場的に見ても箱の開錠に10Gというのは、
恐ろしく大金でした。(今でも大金ですが・・・)
これを当時の上級者・廃人さん達が戸惑いながらも、新実装ということもあり
物珍しさから開錠ブームが起こり、次々と開錠するユーザーが続出しました。
しかし、当時はまだアクセサリーがかなりのレア扱いとなっていたため、
その入手確率も公式も認める低確率と言われるくらいで、今こそ後の調整で
入手率が改善されましたが、この当時のユーザーにとって売買が
出来ない仕様は、余計に課金で開錠を試みてしまいますから、すでに大金を払い、
開錠を続けたユーザー達は後には引けず、短期間で酷い散財をする結果となった。

この初実装によって、パペガユーザーは突然、課金時代へと路線変更させられます。

そして、それから間もなくしてリリースされたのが、みなさんご存知のマジカロスです。

【マジカロス誕生の光と影】
そのマジカロスをリリースしたのは、忘れはしない2010年2月下旬のことです。
当時、パペガユーザーにとって、マジカロスのレイアウトでお部屋を飾るスタイルは
非常に斬新なもので、日々の公式ブログの更新には多くの注目が注がれていました。
今使っているアイテムは引き継げるのか?アイテムは取れるのか?
どんな操作ができるのか?どんな魅力があるのか・・・と期待と不安が大きかったのを
今でも鮮明に覚えてます。

そして迎えたマジカロスのβ版のリリース。
公式ブログが不意に深夜に更新し、テストプレイのβ版が突如、開始されました。
期間は1週間くらいだっと記憶しています。
その翌日、公式ページに多くのユーザーが殺到し、サーバーが落ちるという事態に。
なので、しばらくはβテストの登録ができず、でも話題は絶えませんでした。

それからβテストが終わり、いよいよ公式サービスの開始となり、多くのユーザーが
これもまた一斉にスタートを切り、ひたすらに扉をつなぐ申請ラッシュで
フレンド同士でも限りある扉の調整に悪戦苦闘する毎日となったのは良い思い出です。
その後は、無我夢中でレベル上げをする作業と化し、レベルが50くらいまで上がると
アイテム収集が格段にアップしていたので、この時点でもはやパペガでの
ステージ周回が不要になるくらいの収穫量で、ユーザーの誰もが驚愕しました。
また、従者が初期装備にも関わらず、これまでレア装備・贅沢品として有名だった
高価なアイテムを身にまとい、訪問して来たものだから大騒ぎです。
こんなアイテムを持ってる!あのレア装備してるんだけど・・・と様々な報告が集まり、
特に貴重な装備品を身につけて来る従者は、すぐさま仲間にしてアイテムを
没収し、自分の物としたり、ギルドで転売してGを稼ぐといった方も多く居ました。

まさにこれが今の課金時代・アイテム相場の崩壊・おごりの絶滅の引き金となった
悪しき実装(元凶)だったのです。

これでGが稼げる、マジカはアイテムがいっぱい取れるからソロでずっとやってみよう、
レベルをもっと上げたい・・・と、このような状況になってしまい、著しく着実にパペガの
広場からユーザーを奪って行く原因となりました。

この事をキッカケに次第にパペガの広場からは、人が姿を消してゆき、
マジカに“引きこもる”ようになってしまいました。
引きこもるという表現もこの時、誕生したものです。

当時のアイテム相場も、これを境に一気にデフレが急加速し、あらゆる高級品を
中心に大幅下落を引き起こし、今までなら100%あり得なかった破格の値段で
次々と売り出されてしまい、ついには“相場が0.02G”というアイテムを
多く排出してしまう。
これがS2序盤まで長く続いたパペガのデフレの正体です。
今はこのデフレの余韻を引きずった状態での課金路線による局所的なインフレと
いう複雑な相場状況になっています。
一言で言ってしまえば、相場が崩壊している状態です。高いし売れないそんな状態。
宝石においても、この衝撃を緩和することが出来ず、宝箱のアクセサリーの
登場によって、これまでパペガ上で最も高価で一番手早く稼げた宝石6種ですら、
激しい値下がりの嵐となり、その後も一向に値下がりが止まりませんでした。
今でこそ、宝石でゾイサイトが25Gでもちょっと安くなったなぁ・・・と思う方がいますが
このS1時代、ゾイサイトは相場で70G以上であり、これが50Gになっただけでも
大きな出来事となっていました。 それこそ、即決での買いです。

【おごりがパペガ最大の中心だった】
これまでパペガのおごりを通じて、大半のアイテムを収集していた
ゲーム環境があります。
この当時では、サイコロ(以下サイ)が4時間に1個で1日あたり6個増えるサイを
使ってのステージ周りなので、今のS2のようにサイを無制限に入手することが
出来なかった。
そのため、サイを負担してくれるおごり募集は、大変ありがたいものであり、それは
今の流行言葉で言えば“神ユーザー”とも言えるでしょう。

こうしてユーザーの多くは先陣を切っておごりを主催してくれる有志たちのおごりに
参加をして大勢でステージを周回することで、より効率的にアイテムを収集でき、
苦手な敵も一瞬のうちに討伐してしまう大きな戦力で、
様々なステージを攻略して来ました。
すべてが初めての初心者には、PTメンバー全員が一致協力してサポートする光景が
いたるPTで見られ、至れり尽くせりの手厚いサポートも、そこにはありました。
そのため、初心者でもすぐにゲームに慣れ、ゲーム上のルールや交流など、
パペガを遊ぶ上で必要な事柄がすべて、このおごりPTで教わる事が出来ました。
こうして次第に中級者、上級者となり、今度は自分が初心者に教える・・・という循環が
あったので、自然とパペガには上級者が増えて行きました。
なので、パペガはユーザーによる日々のおごり募集や主催によって、そのゲーム環境が
形成された特質なオンラインゲームなのです。

今のS2に身内PT色が強く残っているのは、そのためです。
渋々、ソロで遊ぶことなく多くのフレンド達と交流・ゲームプレイできた
環境だったのです。

【他人事ではない悲惨な現実と有志たちの活動】
これがごく一般的なオンラインゲームであれば、ユーザー交流が元から豊かであったり、
公式のサポートが十分にあって初心者の方や既存のユーザー達を支援できるだけの
ゲーム仕様になっているので、パペガのここまで手厚いユーザー間の助け合いは
客観的に見ても珍しいものだと思います。

もちろん、ゲームが違えば人も違うので考えようによっては自然かも知れません。
つまり、何が言いたいのかと言えば、それはパペガを育てたのは有志を始めとする
みなさん方だということです。
 
決して今の運営が何か特別な事をしたわけではありません。

むしろ、ユーザーが築き上げてきた温かい輪の環境を一瞬で粉砕しました。

S2に移行する際に上級者や古参の一部が引退したことは、
みなさんは、これが一体何を物語っていると思いますか。
問いというよりも、何かを必ず感じるはずです。

今でも様々な仕様変更やサーバーの重さ、運営のサービス展開のやり方、
このどれか1つを取って見ても、やはりその裏には有志の引退がありました。
いずれ今のユーザー達にも考えさせられる時期が遅かれ早かれ訪れるでしょう。
楽しければそれで良い。よく分からない。イヤなら辞めれば良い。課金しないだけ。
果たして、そうすることで運営がより良くなるのでしょうか。
人が居ないオンライン、それはネットゲームでは死と同じです。つまり閉鎖です。

他のオンラインでもこういった事はしばし起きています。
しかし、そこではやはりゲームをこよなく愛する有志達の呼びかけと支援によって
運営を動かす力を兼ね備えています。
みんなが1つになって立ち上がる時には決起するのが王道であり、
それが出来なかったオンラインはずっと変わりません。
日々、廃れ行く無残な姿をただ遠くで眺めるだけしか出来ないのです。
パペガには、昔からの温かいユーザー交流、助け合いの気持ちがあります。
だから私は、今の不安要素を多く抱えた運営を変える事は出来ると思ってます。
今はまだ、地道に警鐘を鳴らす程度に留めておりますが、これが本格的に
必要となり、求められた時、きっとユーザーの多くは迷うでしょう。

もし、そうなった時、この事を思い出して下さい。

私が訴えている事柄が初めて理解される瞬間だと、そう思っています。


これより下は主に上記の問題点に対しての対策提案と警鐘です。
私は個人的にこれが最も良い改善策だと考えています。


#.1 【初心者ユーザーのサポートを強化せよ】


現在、運営が行った新規ユーザー、初心者へのサポートとして挙げられるのが
ネーム表示の頭に“初心者マーク(若葉マーク)”を登録後10日間だけ
自動的に表示されるという機能です。
あとは、公式ページのユーザーズガイドの説明のみです。

しかし、これらの案内だけでは実際の今のパペガのゲーム環境で
他のユーザーから初心者サポートを受ける事はとても難しい状況にあります。
少なくとも、初心者が積極的に行動しない限り、
誰かに声を掛けられるという事がほぼありません。

公式ページにしても、最初にあの長々と続く説明をすべて読んだところで
その通りに全部出来る方は基本、ゲームに慣れている方に限られますし、
すべてにおいて初心者という方には実際のゲームプレイで覚えてもらう
ことが一番の近道となる場合も多々あります。

パペガの英語版の公式では、YOUTUBEに動画のチュートリアルがあります。
これは日本の有志ユーザーが運営に提案をし、作成されたものです。
本家のパペガとは違い、より過酷なゲーム環境なので必要不可欠なものでした。
英語版に関しては、本家以上に問題山積していますが、これも大問題。
ここでは、深く触れることはしませんが、英語版の運営はもっと酷いです。

なので、アーティファクト運営は英語版の二の舞にならないためにも
早い段階で実装で生じた初心者おいてけぼりのゲーム環境を改善し、
ゲームバランスを是正することが求められます。

#.2 【シーズン1を活用し、人の流れを作る必要性】

S1のEDイベントを終えて、S2へと移行しましたが、この時に今まで
長い間、お世話になったS1のマップは残すのか、撤去するのかという
問題が起こりましたが、これは公式がそのまますべてを残すと明言。

そして現在では、S2に人が定着し、新ステージ実装やS2のイベントは
もちろん、納品・引渡しなどもほぼすべてがS2を舞台に企画されている。

こうした中、S1に唯一、人が流れる時期があるのは“季節イベント”です。
パペガでのイベントは元々、この季節ごとに開催される限定イベントが
主流でしたから、このイベントの時にはS2にいる多くのユーザー達が
イベントを機に再び、S1の地へ降りて集結します。

今のパペガのユーザー交流の希薄、初心者が熟練者のサポートを
受けにくいゲーム環境、これらが一時的に回復するのが昔からある
この季節イベントなのです。

つまり、S1のマップを季節イベントだけに限定をせずに普段からもっと
活用をすべきだと言う提案です。
これによって、季節イベントの無いシーズンなどにミニイベント等を設け、
ここで既存のユーザー達をS1へ循環させる工夫をすれば良いのです。
そうすれば、上級者にとっても退屈をせずに済み、尚且つ、初心者の
サポートも兼ねてS1のマップをみんなが有効に活用できるわけです。

【運営のサポートとは何か】
新規ユーザーが一番最初に配置されるのが、このS1のマップですから、
当然、本来であればこのマップの広場に既存のユーザーが達が
大勢集まっているというのが、オンラインゲームでは通例です。

しかし、今のパペガはS2が舞台で公式もこれはガイドで説明していますが、
新規のユーザーにとってS2までの道のりは分かりづらく、距離もあります。
公式のガイドは、細かに進み順を案内しておらず、場所の名称のみです。

この状態から、閑散としている広場からスタートする新規ユーザーさん達の
パペガのゲームに対する印象が良くありません。
上級者も誰も居ないわけですから、質問しようにも出来ず、何をしていいのか
迷った挙句の果てにそのまま辞めてしまうというパターンが多いのです。
私自身も実際にS1へ降りて新規の初心者さんと交流する機会が
あったのですが、お話を聞いてみるとやはり、嫌な予感が的中していました。
その方が言うには、「あなたに会えていなかったら辞めてたかも知れない」と
いう事でした。
その後は、必要なサポートをしてまずは分からなかった部分を解決しました。

こうした中で初心者サポートが十分でない実状を運営はより痛感することが
今も今後も必要不可欠となります。


#.3 【急な仕様変更は改悪を招くリスクあり】

度々、パペガやマジカで突然起きてしまう運営による仕様変更や
パラメーターや確率の調整・修正のメンテです。

事前に公式ブログなどでユーザーに対してアンケートでも取っていれば、
このような不評を招く事は軽減できたであろうものばかりです。

具体的に言えば、新ステージでの宝石の入手確率の引き締めや、
マジカロスでの宝石の入手確率の減少、バックパックの仕様変更で
以前はスクロール固定だったものが、まさかのリセット式になる等。
過去にもバックパックと合成の壷が別々だった時に、これが
バックパックに吸収されるカタチで1つに統合された改悪の元祖がある。
ゲームのこうした仕様変更を運営の判断1つで事前告知も無しに
突如としてユーザーを困惑させるものであり、これらを常々不満に思い
ゲームプレイをして来た上級者ユーザーに関しては、途中で
我慢の限界となって抗議し、引退した方も少なくは無い。

パペガに限らず、他のオンラインゲームでも同様なことは多々起きている。
それらは、基本的にユーザー達が運営側への苦情を含めた要望を
数多く出す事で後日、運営が思い腰を上げて渋々対応するパターンだ。

【パペガユーザーの長所と短所】
ユーザー数が常時多いオンラインや有志が積極的に団結する雰囲気の
あるオンラインでは割とこの手の動きは加速しやすい傾向にあるが、
パペガのように古参や上級者がそこそこ占めている環境であっても、
運営への要望や意見が消極的なユーザーが多いため、
一番ゲームを熟知していてゲームに対する不満も初心者よりも遥かに
多く悩んでいるはずだが、運営へ要望を出すことにはあまり関心が無いと
言った風潮がある。

それは主にパペガの歴史からも見て取れる。
昔のS1時代では、運営に対してこのような不満や苦情を口にする
ユーザーは元々ほとんど居なかったからである。
不具合やサーバーの重さなどについて不満は所々出た事はあるが、
運営のやり方や課金方針については、S1当時ではまだ今ほど
開発が進んでいなかったのもあり、むしろ運営を応援するユーザーが
大半だった背景がそこにはある。

そのため、今のS2での様々なアップデートや運営の方針について
突如としてユーザーに突きつけられた現実とも言える。
中にはすでに移行前から予感していたユーザーもいたであろう。

つまりは、今後の運営に対しては私たちは良い事もそうでない事も
しっかりと運営側へ伝えていかなければ、運営はユーザーが現状に
満足していると判断してしまいます。

なので、決して引退や不買活動をするだけでは、運営は動きません。
それはオンライン上の引退や不買活動などは、集団でやらなければ
効果が望めないからです。
一部の人だけが身を切る行動を取っても、それは運営に
淡々と処理されてしまうだけです。
言わなければならない時があるという事を私達は理解する必要があります。

【ユーザー側の主張も大事】
ゲームに対してあらゆる場面で課金をしているわけですから、
その対価に見合う運営をしてもらう義務があり、
すべてのユーザーには運営に意見する権利があります。
ですから、不満や要望がある時にはゲームをする感覚と同じくらいに
運営に要望や苦情のメールをいつでも送れる習慣を付かなければならない。

「どうせ他の人が言ってくれるだろう」の他力本願では、まず無理です。
その他の人も同じように考える可能性がありますから、
そうなれば当然、まともにメールする方はほんの一握りくらいです。
運営はこうしたメールには、基本的に参考程度として本気には
受け取る事はしません。
何故なら、少数意見として見る為に内容の重さを判断できないからだ。
もし、1・2人の強い要望メールをそのまま反映するような事があれば、
それは逆にゲームバランスを崩す可能性があり、大半のユーザーが
その反映に満足する可能性も疑わしいためです。

なので、より多くの共感するユーザーが要望を送ることで
それがストレートに運営に伝わり、問題に対して動く流れとなります。
本当にパペガが好きだという気持ちがあれば、出来るはずです。


番外編 【アヴァロンが不評を脱却できない理由】

2013年7月17日に魔法学校アヴァロンβが開始されました。
まだリリースされてから数ヶ月しか経っていませんが、
パペガユーザーの間では、早くもログイン率が低く落ち込んでおり、
ゲーム自体に対しても抵抗を持っているユーザーが数多い。

その主な理由としては「カードゲームに興味が無い」や「難しい」、
「いまいち魅力を感じない」、「フレンドがやっていない」など、
様々な不評がアヴァロンには山積しています。

【コールドブレス社の存在】
まず、何故アヴァロンをリリースしたのか?という疑問があります。

これは主にゲームの開発元であるコールドブレス社の方針にあります。
コールドブレスは、元々数名から成る会社で、過去にはソニーの
子会社ソネットが運営するリヴリーアイランドのフラッシュ技術などを
手がけてきた会社
です。尚、現在はこの開発を終了している。
他にもバルビレッジ、トリネシアなどもこの会社の開発したゲームです。
パペガで言えば、マクパペットがその代表作です。
パペガのアバターデザインやチャットの機能などは、
すべてこのコールドブレス社の技術を使って作られています。

※アーティファクトは運営会社なので開発には基本携わっていない。
(時々公式ブログで見る開発資料はコールドブレス社所有のもの)

コールドブレスは、パペガ・マジカ・アヴァロン・オーシャンブックの
ゲームを最終的に共有し、1つの大きなオンラインを目指している。
そのため、その一部であるアヴァロンは他のゲームとは趣向が違い
熟練のパペガユーザーにとっても、斬新さが際立つゲームです。
これは、ゲームの趣向を多様化することでのユーザーニーズを
開拓する狙いがあると思われる。

同じようなゲームを2つ3つと開発をしても、それらのゲームが
1つのジャンルの枠に留まっている以上は、そのニーズには限界があり、
他のゲームジャンルとの競合において、取り残される可能性がある。
なので、全体的にボードゲームのようなジャンルで開発をしている
コールドブレスにとっても、淡々とゲームをさせる仕様よりも
ユーザー同士のコミュニティを充実させるものとして、これまでにない
“対戦型”という新ジャンルに打って出たのだろう。

【アヴァロンの現実の姿】
しかし、実際のパペガユーザーにとって上記でもすでに批評した通り、
これまでに無いほどのゲーム環境の悪化で、ユーザー交流が
希薄となっている状態がある。

これによってユーザー同士の対戦型ゲームの投入は、
古参や上級者にとっても、その道のりの険しさを痛感させられる。
基本的にパペガのユーザーの7割は女性ユーザーという
オンラインゲームの情報サイトのデータがある。
この事や実際のユーザー層を客観的に見ても不自然さは無い。
つまり、パペガのように単純に攻撃をして敵を倒す、アイテムを集める、
チャットを楽しむといった簡素なゲームこそ、本来のニーズである。
 
かつてマジカロスの登場の時ですらも、最初は抵抗を感じる
ユーザーが多かった事もあり、今でこそ、それは解消されたが、
主にゲームがパペガと類似している点や、レイアウトやレベル上げと
いった趣旨を徐々に理解し、受け入れられた経緯があるからだ。
もちろん、今でも属性に関することや装備に関することでは、
ユーザーを悩ますことも多々あるが、基本的には大きな問題は無い。

【そもそも、カードゲームとは何か】
アヴァロンではカードバトルという全く異なるジャンルであり、
対象とするユーザー層が主に男性向けという事に議論が起きている。
まず、誤解の無いように説明をすると、カードゲームというジャンルは
ボードゲームからの発祥です。

もっと詳しく言えば、カードゲームは元々アメリカで1993年に誕生した
TCG(トレーディングカードゲーム)の「マジック・ザ・ギャザリング」
というカードゲームが主な原点と言えるでしょう。
後世にはポケモンカードや遊戯王など有名なものがあります。

トレーディングカードゲームは、2人以上のプレイヤーで
ルールや規則に沿って用意した数十枚のカードでデッキを組み、
カードの特性を生かしながら戦術的な攻防を楽しむ対戦ゲーム。
その名の通り、対戦で勝つと相手のカードを1枚もらう事ができると
いうのがスタンダードな遊び方です。

【浮き彫りになったアヴァロンの不整合】
アヴァロンも当然、TCGのカードゲーム派生ですから同じような
ゲームの趣向になっています。
アヴァロンは自身のゲームを「本格派」と謳っていますが、
他のカードゲームの内容と単純に比較をした場合には、
圧倒的にアヴァロンのシステムやゲーム方式には疑問が多い。
つまり、アヴァロン自体まだまだ新規参入のゲームで
作りが明らかに甘いという事が言えます。
まだβテスト中ということで、それはやむ得ないものはありますが、
自身でいきなりハードルを上げてしまったのも問題です。

「アヴァロンは、パペガのゲーム環境悪化の問題を解消しないまま
異なるジャンルのカードゲームをリリースした。これによって、
ユーザーの交流希薄がある中での男性向けゲームである事、
そのことでの苦手意識、抵抗感、違和感を払拭できず、
多くの女性ユーザーやカードゲームに不慣れなユーザー達が
突如として取り残される事態となってしまった。
元々詳しい人やカードバトル経験のある男性ユーザーにとっては
何ら問題を感じないかも知れない。まれに女性もいます。

しかし、思い出して欲しい。パペガの大半のユーザーは女性であること。
もちろん、特別な主導権があるわけでは無いが、それだけ
パペガユーザーにとって、カードバトルは別世界であるという事。
ましてや、身内色の強いパペガの環境下で育ってきた上級者達は
アヴァロンの開始時に自動で割り当てられる部屋には、
非常に強い不満を今でも持っている。
有料で利用できる部屋があるが、これを利用するということは
それなりにアヴァロンに対して興味が無ければ意味が無いし、
まして続ける事が難しいでしょう。

そしてアヴァロンで最大のネックとも言えるのが“対戦”です。
これを否定することはアヴァロンを否定することにもなりますが、
ここでいう否定とは、アヴァロンに対する要望でもあります。
パペガの温和な環境でプレイして来たユーザーにとって、
仲間あるいは他人との接触は、主にユーザー交流であり、
それは和やかな雰囲気、楽しい時間を共に過ごすというものです。

しかしながら、現在のアヴァロンのゲーム環境はそうではありません。
一概にこれだとは、なかなか言えないものがありますが、少なくとも
原点はパペガのゲーム環境悪化が改善されないことに由来してます。
ユーザー交流が昔ほど無い今の状態で、対戦をするというのは
ただでさえも苦手意識を持った方が多いわけですから、
身内以外の知らない人といきなり対戦をして、チャットもできない
仕様で数分あるいは十数分間、対峙することは極度にストレスになる。
先生の授業ですらバトルが既に難しいと感じているのが現状です。

しかも、今のアヴァロンの対戦事情は上級者達のアイテムカード、
課金カードの多用で最強デッキなるテンプレも流通しており、
レア素材を多く使ってカードを作らない限り、また、このデッキよりも
強固なカードで固めない限りはまず勝つ事が出来ません。
カードの引き運で考えても、圧倒的にアイテムカードの効果が
有効性があるので、授業でもらうカードだけでは勝てないのです。
それだけにバトルも単調で、正々堂々と勝負する上級者が少なく、
アイテムカードで相手の前衛カードを封じ、何も手が出せない状態にし、
不戦勝を狙う醜い試合を仕掛けてきます。
これでは、バトルを有意義に楽しむどころか、ログインする気がすら
失せてしまいます。 しかし、これが今のアヴァロンの対戦なのです。

カードゲーム自体、攻撃性のあるものですから、負けた相手にとって
バトルが楽しめない中でボロ負けをしたり、一方的にダメージを
受けることが多い今のアヴァロンの対戦は、不快にしかなりません。
ユーザー交流ありきの対戦であれば、話は違ってきたでしょうね。

【またしてもユーザー交流断絶の改悪】
しばらく経ってから公式が対戦の終わりに一言メッセージを
選択できるボタンを追加実装しましたが、これは正直、改悪です。
これを実装したことで、よりゲーム自体が作業化してしまい、
無感情でひたすらに相手を倒し、ポイントやメダルを稼ぐという
過度な上級者を助長し、結果、廃人の巣窟にするだけです。

このボタン実装前には、希望の光とも言える「ダイレクトメッセージ」による
対戦後の挨拶(ローカルルール)が築かれようとしていた矢先の改悪。
ダイレクトメッセージ自体も割りと最近の仕様であるが、説明すると、
フレンド登録をしていない相手に直接メッセージを内線のようにして
送る事ができる機能です。文字の色はオレンジ色(黄色)になっている。
このダイレクトメッセージのやり取りこそが、本来のアヴァロンでの
交流のきっかけになったであろうと、私は切実にそう思う。
しかし、運営が行ったこのボタン選択によってその希望は打ち砕かれた。
本末転倒とは、まさにこのことである。・・許すまじ。

【遅過ぎた魔術メダル交換景品の追加実装】
序盤のバトルポイントでのカード景品交換でのカードの内容が
あまりにも使えない・使いづらい不便なカード揃いだったためか、
最近、この魔術メダル(旧バトルポイント)で交換できる
アバターの洋服が順次実装される予定。(2013年11月13日現在)

しかしながら、率直に思うことがあります。
それは“なぜ最初にそれを実装しなかったのか”という事です。
バトルポイントで定着しつつあった中で、突然、大幅な路線変更で
メダルで洋服と交換できる仕様にしたのは、明らかに不自然だ。
バトルポイントを対戦相手の自動選出で使う仕様に切り替えたのは、
主に第1回アヴァロン杯がきっかけではあるのは明白だが、
バトルポイントは、基本的に交換できる景品が「カード」限定だった。
それをここに来て洋服にも交換できるとしたのには、恐らく
今のパペガ、アヴァロンが抱えている問題が絡んでいるはずだ。

【ユーザー確保と定着に躍起になっている運営の切迫事情】
すでにサブタイトルからして、ネタばれしているが、
みなさんがご存知の通り、アヴァロンは現在、ネット上の様々な
大手サイトを中心とする広告欄に異常なほど広告投資をしている。
有名なYOUTUBEやニコニコ動画、育成ゲーム、ソフトウエアのサイト、
ブログ各社、他のオンラインサイトなどなど・・・キリが無いくらいに
この魔法学校アヴァロンの広告宣伝を展開しています。

一体、運営は何を見切り発車しているのか、理解に苦しみます。
でも事は実に単純そのものです。
それは、「アヴァロンのユーザー数が当初の予想よりも遥かに少ない」
ということに尽きるでしょう。
これはゲーム運営を委託されているアーティファクトにとって
死活問題ですから、当然、テンプレのように宣伝活動をします。

でもどうでしょう。実際にアヴァロンやパペガのユーザーさんは
宣伝効果に見合った新参の増加は感じるでしょうか・・?

私はまったくと言っていいほど実感がありません。
むしろ、既存のユーザーさんがどんどん減っているほど最悪です。

ここでもしつこいくらいに言わざるを得ないのが、やはり
ゲーム環境の悪化を改善していないことが原因の二重苦です。
受難のスパイラルと言ってもいいくらいです・・・。

これほどにまで宣伝をしていながら、いまだにその効果を
得られていないのには、古参なら誰でも分かる簡単なことです。
それは、今のゲーム環境が新参を迎える良い雰囲気が無いこと。
これでは当然、宣伝をしても単に登録数だけを増やすだけで
実質的には幽霊ユーザーを量産することになってしまいます。
幽霊ユーザーというのは、リアルでいう幽霊部員です。
名簿には載っているけど、ほとんど部活に来ない人です。
運営が異常な宣伝活動に投資をするほどに危機感があると
するならば、何故もっと有志達の声に耳を傾けないのでしょう。

そこに多くのヒントや答えがあるにも関わらず、至って淡々と
マニュアルでもあるかのように機械的に働いています。
昨今、サービス競争が激化するこの時代で、このような
ユーザー無視とも言えるやり方には、私は強く抗議したい。
あらゆる運営の権限を持ちながら、人としての思慮や工夫する
意欲や誠意を表に見せないやり方では、ユーザーの支持を
集める事は出来ないだろう。

【加速するユーザーとの距離】
それだけ今のユーザーにとって運営とユーザーという関係性は
切っても切れない仲にある。
一体となっている姿こそが、本来の目指すべき在り方だと感じる。
もちろん、運営としての舵取りも大事だが、それらは基本的に
運営側の責任問題であり、実際に利益を上げようと思えば
実現できるであろう要素がユーザーからの要望や提案によって
それらの可能性は何度と無く示されて来た。

しかし運営側は、それらの貴重な情報を生かしきれていない。
勘定計算だけが得意分野では、務まらないのがネトゲの運営だ。

【広告画像の誇大表現が裏目に】
上記の宣伝広告にしても、アヴァロンの場合で言えば
画像に先生のイラストを起用し、大きく載せて一言の
キャッチコピーを添えて宣伝しているが、これでは実際の
ゲームの中身が伝わりづらいと私は思う。
それは、私自身が実際に様々なネトゲの広告を見ているからだ。
それらの多くの広告には、画像にゲーム上のアバターの写真や
実際のゲーム画面を多く使っている。
アヴァロンでは先生との会話シーンにしか表示されないイラストを
起用しており、これでは広告をクリックして期待して見に来た
ユーザーを失望させることもあるでしょう。

実際にクリックする決め手になるのが、ゲームのジャンル、
そしてアバターの可愛さ、カッコよさ、面白さであり、最後に
ゲーム画面の雰囲気、ゲームそのものイメージである。
アヴァロンのようにイラストに魅了されて公式に来たユーザーに
とっては、実際のアバターがマクパペットのデフォルメキャラで
あるわけですから、パペガを知らない人からするとかなりの
斬新なデザインに写ります。実際に私が初心者でパペガを
初めて知った時には、そう感じました。今では好きです。
もちろん、気にならない方もいるでしょう。

そして先にも話した”本格派のカードゲーム”と謳った点です。
この2つの要素が原因と思われ、新規ユーザーが定着せず、
訪問もしくは登録後に放置状態となるケースでしょう。

【今のアヴァロンがすべき事】
●パペガのゲーム環境改善に本腰を入れる。改善する
(初心者サポート、S1活用、S2の4人制見直し、課金実装自制)
●宣伝広告の画像を2パターン以上作る。過度に宣伝しない。
(宣伝するならまずパペガです。ゲーム画面、アバタを掲載する)
●対戦後のメッセージボタン廃止(コミュニティを阻害するだけです)
●公式ブログでアヴァロンの攻略を掲載する。不定期でも良い。
(Wikiや個人ブログの解説だけでは、明らかにサポート不足)
●素材アイテムをもっと増やし、簡単な合成アイテムも実装する
(魔法の絹糸しか古参にとってメリットが無く、他がしょぼ過ぎる。
新参がGを稼ごうにも、今の相場崩壊では課金の一択しかない)
●先生とのバトルで戦利品を追加する。アヴァロン素材など
(カードだけだと最終的に追加実装しない限り、使い道が無い)
●アイテムカードをデッキに追加できる種類を制限する。
●課金カードをデッキに追加できる種類を制限する。
(今の無制限では、4枚制限があってもバランスが酷く悪い)
●ログイン特典を実装する。パペ・マジでも同様に必要。
(今時、ログインしてもらうのが当たり前の感覚があり得ない)